一級建築士事務所 株式会社白川設計

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給食室のドライシステム化対応と共に、児童数増加により狭隘化した調理スペースの作業環境改善を図る目的で給食室改修設計を実施した。今回の給食室は校舎棟地下部分に組み込まれた形式となっており、レイアウト検討に際し既存構造材を考慮する必要があった。よって計画段階で目視可能な範囲の現地実測を綿密に行い、実際に即した既存図作成を行うと共に、児童や学校側にとって安全安心で使い易いプランニングを目指し、既存構造材位置を考慮しつつ計画することに労力を配した。配膳ホールは児童が食育と触れる機会を増やす場所となる為、掲示コーナーを設け食育向上の図れる空間となる計画とし、配膳時の混雑緩和対策として、配膳ホールへの出入口を2か所に分けて計画し、明確な一方通行動線となるように配慮した。

横浜市初の完全木造となる武道場計画である。既存屋内運動場と隣接した位置に武道場を配置し、運動エリアとして集約した分かりやすいエリア設定となるように計画した。学校運営にも配慮して既存屋内運動場と一体的運用が図れるよう動線計画を行った。武道場躯体を木造とすることで軽量化を図りシンプルな基礎形状(=コスト縮減)化を図った。また、道場部分の無柱空間にはトラス構造を採用し、トラス部分を現しとすることで木を感じることができる、質実剛健な道場空間となるよう計画した。安全・快適に優れた武道場となるよう、道場内部の床や壁にも杉板や吸湿性の高い珪藻土を採用し、生徒達に温かみや柔らかさを感じてもらえる建物を目指した。

鎌倉市にある源氏山公園内公衆トイレの建替え設計を実施した。源氏山公園は歴史も古く自然豊かな環境で、北鎌倉から大仏へ抜けるハイキングコースの中継点にもなっており、多くの来園者が訪れる場所である。古都鎌倉の散策コースに相応しい公衆トイレとする為、小屋組や腰壁に木材を採用し、自然と一体感のある外観デザインとした。また、外観のアクセントとして屋根欄間に格子窓を計画し、通気性・採光性を更に高める様工夫をした。アプローチ動線から視認性のし易い位置にデッキスペース・各トイレ出入口を設け、デッキスペースを中心とした配置を行い、単純で分かりやすい動線となるよう計画すると共に、トイレ内が直接視認されないよう室内の見え方にも考慮した。デッキスペースを屋根下とすることで急な悪天候時の雨宿りスペースとしても活用できる様使い勝手にも配慮した。

地域住民の寄付で建てられた講堂を解体し、増築校舎を建設する計画を行った。この講堂はかつて戦後の二部制時代に二部の児童の待機場所として使われていた歴史がある。校舎棟は2階建て一部3階建てとし近隣への視線や圧迫感の配慮を行うとともに、1階には地域の利用も可能とした多目的室を配置した。多目的室には横浜市の水源地である道志村の間伐材の杉板を活用した木質化と共に、壁見切り材に地域の寄付にて建てられた講堂の敷居材を流用した。さらに講堂の模型の展示スペースを設え模型を展示することで、学校の歴史を継承する校舎とした。

広大な農地等を開発し、新設した運動公園の中央に「憩いと休憩のレストハウス」を計画した。野球場・サッカー場・テニスコートのある運動施設と、緑のある多目的広場・こども広場・遊歩道等の市民利用施設があり、その中央に休憩スペース・トイレ・更衣室・シャワー室等の市民利用施設と、管理ゾーン(受付・管理室・作業室・倉庫等)を配置した。建物中央はピロティーとし、受付・休憩スペースを配置。人々が行き交う中で「風を感じられる建築」となるようにした。外観は周辺の木々・緑のイメージを生かし、平屋建で勾配屋根とし、周辺に溶け込む建物となるようデザインした。

都心に立つ木造2階建ての趣ある料亭を土地の有効利用のため高層化を提案、料亭とオフィスビルに建て替えを行った。構造をSRC造とする一方で、1、2階の料亭部分はコンクリートは表しにせず内装を木質化し木のぬくもりを感じることの出来るデザインにて料亭の佇まいに配慮した。料亭の入り口にも趣を持たせ路地を再現し、仕上げには全て無垢材を使用し壁も漆喰塗りとした。3~6階は貸事務所とし、アプローチを料亭とは明確に区別することで各利用者の動線を明確に分けた。

神社の一角にある老朽化した木造平屋建ての町内会館を自治会館として新築した。外観はコンクリート打ち放しとガラスを用い、シャープなデザインとした。1階はスライディングウォールで仕切ることで各種催しや発表会・展示会、葬儀にも対応できる多目的室を計画。町内会の方々と綿密な打ち合わせを繰り返す以外にも、婦人会・老人会・こども会等の意見も取り入れ、「使いやすさ」にこだわった平面計画とした。2階は各種習い事も行えるよう椅子・テーブルを収容できるようにし、フレキシブルに使える会議室を設けた。屋上には水回りを設置し、バーベキューや夏祭りにも対応可能に。また、多くの荷物を収容する町内会に配慮し、各フロアーに収納スペースを多く設置している。

横浜市緑区にあるJR横浜線鴨居駅前に商業施設の計画を行った。駅前のため歩行者、自動車が混在し、また多くのテナントビルに商業看板がひしめきあう立地であるため、歩行者の安全な動線の確保、街への清潔感の向上を前提とした施設計画を立案した。またLED照明による外壁のライトアップにて夜間駅前の明るさを確保し、安全な街並の形成に配慮した。

SRC造逆梁架構の高等学校校舎のK型ブレースによる耐震補強の計画を行った。この学校は首都高や幹線道路が至近にあり交通騒音が課題の一つであった。また、横浜湾の至近に位置し塩害対策も重点事項に挙げられる中、K型ブレースの高層階への設置について運営及び維持管理を踏まえ、既存サッシ外側へブレースを設置し、さらにその外側へサッシを新設することで、二重サッシ化による防音対策と、鉄骨ブレースの塩害対策の双方を可能とする計画とした。

小学校の校舎増築と共に既存校舎の改修を計画した。この地域は昭和42年より土地区画整理事業が始まり、昭和55年にはJR横須賀線の駅が開業を迎え、現在でも駅利用客数が増加の一途を辿っている。デザインを考えるにあたり、既存の打ち放しコンクリート仕上げの外装から地域のデザインコードを踏まえたファサードデザインへの変更の検討を行うと共に、施設維持管理のしやすい外装仕様とする検討を行った。同時に、地域に根付いた学校として、また横浜市の教育施設の1校としての一元管理が可能となる施設としての全体計画の見直しも図った。

見晴らしのよい野毛の丘に建つ、横浜市長が居住する市長公舎の公舎機能部分の内装改修に参画した。設計に際しては建設当時のデザインコードを尊重し、かつ横浜市各局を通じて市長の意見を賜るといったヒアリングを行った。その上で各部屋毎に内装材一つ一つに様々なパターンのデジタルパースイメージを作成検討。市長公舎としての意匠性の維持と向上及び現代化を図った。

1、2、3階に保育所を、4階に事務所を誘致するテナントビルの計画を行った。保育所の誘致ではエレベーターや階段の規格寸法、採光などが求められ、通常のテナントビルと異なる設計プロセスにて検討を行った。都市型の保育所として交通騒音対策や、屋上利用も計画に盛り込み、より快適な保育環境の形成に配慮した。

横浜市港北区にある小学校の校舎増築を計画をした。かつてプールがあった場所へ増築校舎を計画し、既存校舎との動線確保や、正門からのアクセス動線の確保など上下足の動線の交錯に配慮した。建物の高さや境界との距離を検討し、近隣への圧迫感の低減、地域との視線干渉への配慮と共に、既存校舎教室との視線干渉にも配慮した。また将来の管理諸室のある既存校舎の建て替えを踏まえた増築校舎の動線計画を立案し、学校の継続的な運営についても配慮している。

自社で設計した工場の増築と内部改修を計画した。2002年に横浜市の「ファクトリーパーク整備事業」の一環で、延べ面積935㎡の機械製作工場として自社で設計しており、竣工から17年が経過し、従業員増加に伴い建物が手狭になったことから今回の増築を実施した。元々の駐車スペースに、S造2階建ての更衣室を新設し、増築部分の外観は既存工場との一体感を考慮した。工場と増築部分の使用方法については入念に打合せを行い、1階は屋根付の駐車スペースを、中2階には1階の作業場から直接使える倉庫を設けている。

生徒数増加に伴い、供給人数に限界のある既存給食室を解体後、同じ場所に建て替えを実施した。設計テーマを「食育(しょくいく)」に置き、給食を通じた教育が行える施設を目指し、既存校舎と接続する廊下部分に食育コーナーを計画、児童が日常的に食育コーナーの内容を目に留まりやすくする工夫をした。また厳しい工期設定に対応した工法を選定し、施工性に配慮した計画を立案した。今後の設備更新を見据え、1階床下部分をピット化し、更新性のしやすさにも配慮した。

屋内運動場の老朽化に伴う大規模修繕と、付帯施設の増改築を計画した。今回の設計においては誰もが使い易い施設をコンセプトとし、利用者目線で施設のバリアフリー化を設計した。大規模改修においては、内外装の全面改修と、性能面では既存の屋根・外壁の防水性と遮熱性を高める改修を計画し、室内温度環境の向上を図った。内部は児童の安全性に配慮して床はクッション性のある鋼製束フローリングとし、壁は吸音性と耐久性に優れた有孔シナ合板張りを採用した。付帯施設の増改築においては、日常利用時はもちろんのこと学校開放時や防災避難時に不特定多数が利用することも想定して、車いす対応の多目的トイレを新設すると共に既存の男女トイレを改修して施設のバリアフリー化を図った。

三浦市と横須賀市の消防広域化に伴い、三浦消防署の移転及び統合を目的とした施設の計画を行った。敷地は三浦市において最も高い場所に位置する旧三崎高校跡地に計画したことから、三浦市のランドマークとしての役割も担う建物となるよう計画した。交差点側の外観はガラスカーテンウォールにて円形状デザインとし、周囲への圧迫感を軽減させる試みを行った。また、円形上部には出動や警報などを周囲に知らせることができるデジタルサイネージを設けている。一方で車両の出動計画に関しては、三崎口・三浦海岸側の両方向に出動可能な車庫を設け、二面接道により迅速な出場が可能となるような車庫配置を計画した。北側には訓練塔を整備し、消防隊員の多様な訓練に対応出来るよう、機能面でもハイレベルな消防署となることを目指して計画を行った。

学区内の児童数増加に伴い、普通教室、特別教室および多目的教室等の校舎増築を計画した。                           敷地面積が限られる中での増築計画ということで、グラウンドの有効面積も縮小されるという懸念があった。この課題に対して検討を重ねた結果、増築を行いつつグラウンドを広く確保するために地上型の既存プールを解体し、増築した校舎棟屋上部分にプールを新設することを提案し採用に至り、児童が活発に運動できるスペースを確保することが出来た。その他には、既存棟と新築棟を内部廊下でつないだ接続部を中心に、昇降口及び階段やEV、トイレ等の利用性の高い室を集約させ、既存校舎との往来のし易さや利便性、安全性を確保出来るよう工夫した。