一級建築士事務所 株式会社白川設計

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旧診療所は築40年以上経過した建物の老朽化と、看護小規模多機能部門の併設により、西区の医療・福祉拠点となる診療所建替え計画を行った。本敷地は大通りから認識しにくい位置に有るため、外壁は清潔感のある白を基調とし、西区のカラーである青のボーダーをアクセントとしたシンボリックな外観計画を立案した。エントランス、EVホールはガラスのカーテンウォールとして計画し建物内外の開放感を演出した。休日診療所部門は広々とした待合室及び機能的な医務スペースとなるよう計画すると共に感染症に配慮する動線も確保した。看護小規模多機能部門は木調とすることで温かみのある内装とし居心地の良さに配慮した。建物は大地震時に耐久し得る構造とすると共に、自家発電設備を設けることで、地域の医療・福祉の安心を見守り続ける施設とした。

横浜市の待機児童対策の一環として、横浜市が建設し保育所運営事業者へ賃借する期間限定の保育所の設計及び工事監理を担った。保育所を運営する事業者が未定な状況下での設計のため、0~2歳を対象とした保育所であること以外のオーダーがないなか、保育所の設計経験を活かし運営シミュレーションを検討し、設計の考え方やノウハウと共に発注者との密な協議を行うなど、必要施設の計画に多くの検討を重ねた。現在では観光の街である山下公園界隈の一角に園児の姿が溶け込み、周辺地区により多様で豊かな景色を提供している。

入院施設のある総合的な産婦人科から、診療を中心とした「個人医院」への建て替えを計画した。近年の入院患者数の減少や建物の維持管理面を憂慮し、診療形態の見直しを行いたいという要望を受け、1階には診察ゾーンとして受付・待合・診療室・検査室・休養室等、管理ゾーンとして院長室・応接室・倉庫等をゾーニングした。2、3階は施主の住宅として計画。2階には子供が遊べる広いリビングと客室を設け、3階は夫婦が利用するプライベートスペースとした。外観は明るくモダンなデザインとし、周辺建物との調和を図った。

幼稚園の増築園舎を計画した。計画地は北側斜線制限が厳しい一方で、地盤が道路より上がっていたことを活用し、1階を半地下の駐車場として階高を抑えながら3階建てを確保した。教室の間仕切には全面開放が可能かつ閉じた状態でも引き戸を利用できるマルチ機構のスクールパーティションを採用し、よりフレキシブルな利用に対応できる計画とした。

団地内にある空き家となったテナント区画へNPO法人による高齢化の進む地域住民の生活支援施設の計画に参画した。行政のバックアップも受けながら、民間主導の地域住民の給食サービスや憩いの場を創出した。これからの団地形成に求められるであろう、”住民同士を繋ぐ施設”に必要な生活支援施設の計画を行った。

幼稚園などの多様な子育て支援施設を運営する学校法人による新たな子育て支援センターの建設計画に参画した。住宅系地域による厳しい高さ制限と敷地周囲の高低差活用を検討し、スキップフロア型の施設として建物容積の有効利用を図った。放課後の学童利用を目的とするこの施設として、エントランスから施設全体の雰囲気が眺め感じられるように設え、入りやすい雰囲気とともに動線が視覚的に解りやすくなるよう計画することで児童が安心して施設を利用できる雰囲気づくりに配慮した施設づくりを行った。

用途変更、全面改修の計画である。各種福祉施設を運営する社会福祉法人が新たに取得した事務所ビルを用途変更し、さらに全面改修を計画。新たな福祉の複合施設としてコンバージョンさせた。かつての駐車場部分を居室にすると容積オーバーとなるため、対策として構造計算の上、4階の半分、PH階を減築し、解体した部分を保育所の園庭とすることで施設の有効活用を図った。また、事務所ビルから福祉施設への変更による避難経路や採光など法的要求事項の増加対応について、居室の一部をバルコニーとする等、運営上必要な施設の整備と併せて解消するよう検討し、より使い勝手の良い施設となるよう計画した。

横浜市営地下鉄の高架下有効活用と地域のニーズがマッチングした、高架下への保育所建設を計画した。電車走行時の騒音や高架による太陽光の制限など高架下の特殊要件を踏まえ、防音や振動対策、日射シミュレーションを実施することで、より快適な保育環境の形成に努めた。また園庭にも高架の柱があるなど園児の安全対策について、園庭の利用方法など運営を含めた安全確保を運営者と密に協議し、運営意図を理解した効果的な安全対策を設計に反映した。

既存保育園の移転計画として、立案から完成までに3年を費やし、長期に渡り保育園運営者と共創した保育園計画である。変形した敷地形状を生かし、建物は保育室と管理諸室等の機能を明確に分けL型配置とし、前後には園庭・緑地をそれぞれ設けた。内部は園児の安全性に配慮して、柔らかみのある木材を多用した。また、廊下壁面を濃淡ある木目ラインで設え、園児の成長を目視で体感できる内装デザインを提案した。緑地は将来菜園としても利用できるよう整備すると共に、実のなる樹木を中心に選定し、園児たちが四季の移り変わりを感じられるスペースとした。

高齢者の通所・宿泊・訪問事業を一体的に行う老人福祉施設(看護小規模多機能型居宅介護事業所)を計画した。設計においては、利用者の安全性を考慮しバリアフリー性の高い施設をコンセプトとし、通所・宿泊サービス機能を1階に設けて室同士の利用動線も  スムーズに出来るよう配慮した。内装においても、木目調と明るい色調を組み合わせて利用者にとって親しみやすい空間となるようデザインしている。  2階は訪問介護・看護サービスの事務所とし、外部から直接アクセス可能な屋外階段を設置して施設利用における利便性にも配慮した。

瀬谷市民の森にほど近い自然豊かな場所に幼稚園・こども園のための給食センターと学童の機能を持つ施設を計画した。構造形式は木造とし環境負荷低減を図ると共に、施工者の限定をなくすため、一般的な住宅施工者でも施工可能な構造形式である軸組工法としたことで、公共的な施設の木造化を比較的容易にした。木の温かみ溢れる空間は児童達の放課後の居場所としても機能するよう、高天井で開放感のあるホールとするなど設えにも工夫した。